社長インタビュー(2)



ここからは加藤社長の私邸に場所を移してのインタビュー。
愛犬をそばに置いて、もとより温和な表情がいちだんとなごやかにゆるんでいる。
どこまで本音が引き出せるか。

Top Interview

Masanori Kato
代表取締役 加藤政徳


世の動きをつかむために自分なりの歴史観を持つ。

【今、社長が学びで心がけていることは何でしょう?】

ひとつは歴史の勉強。人類は何を求めて何を必要とし、何をしてきたのか。それぞれの国にはそれぞれに背負ってきた歴史がある。その各国の流れがヨコと時系列で網の目のようにつながると、現在から未来への大局的な動きが見えてくる。そういう自分なりの歴史観を持つことが大事だと思います。
あと、発信力のあるもの、人を惹き付けるものを自分の眼で見て感じることを意識しています。あまり気が進まないような時でも意を決して見に行く。行けばやはり感じるものがあります。気持ちをユルめず、とにかく行動してみることが大事ですね。


【新しいタイプの企業が出てきています。その中で気になるのは?】

アマゾンに代表される、プラットフォームビジネスですね。うちでもプラットフォームビジネスみたいなことができないかと考えた時に、農業にはその可能性があります。農業は面白いです。ただ、実現するには、社会の変化に遅れないだけのスピード感で対処しないとなりません。
次の世代からまったく新しいビジネスモデルが出てくるかもしれませんが……変わっていくのがコワイじゃなく、「これまで世に存在しなかったことを考えるのが楽しい人」が増えていってほしいですね。

これまで世に存在しなかったことを考えるのが楽しい人が、増えてほしい。


考えることが、私のBe。環境を整えることが、Do。

【加藤社長にとって仕事とは?自身のBeとDoのシゴトについてお聞かせください。】

家に帰ってきても会社や仕事のことが忘れられない。街を歩いていても、これうちの会社に応用できないかなと思う。会社の将来やみんなのこと、社会のことを考えているから楽しいのだと思います。数字は現場のみんなが考えてくれているし、私はそういうことを考える存在だというのが、私のBeなのかもしれない。
人って、いくら数字を上げろと言われても、やる人はヤルし、やらない人はヤラナイ理由を考える。私も後者でしたから、口だけ言っても意味がないことはわかる。言わなくてもやれる、そういう環境を整えていくことが、私のDoなのだと思います。


【社長に就任されて15年になりますが、会社の経営数字を追うより、社会全体をよくしたいというのは、最初からそうだったんですか。】

いえ、当初は会社のトップとして気負うものもあって、数字はかなり意識していました。変わったのは妻が亡くなってからですかね。
もし、お金をどんなに稼いでも、自分が誰にも必要とされなかったら、とっても不幸ですよ。幸せになるコツは、そんなにむずかしいことじゃなくて、自分のことより相手、他の人のことを少しだけ先に考えればいい。
優先順位を少し見直すだけで、悪い流れが消えて、すべてが好循環に変わる。みんなでそれができたら、社会がほんとに変わると思うんですよ。

自分のことより相手のこと。それができたら社会が変わる。

前編へ戻る